少子化の中、沖縄の出生率はなぜ高い?
日本では年々少子化が進み、これから人口減少の影響がますます大きくなっていくと言われています。
そんな中、沖縄は全国でも出生率がトップ。そういう私も5人兄弟だし、子供の頃は
近所の人たちも、5人、7人と多かった。
なぜなんだろう?と考えると…なんだか少しわかる気がする。
子育てのしやすさを実感した里帰り
私の子どもたちはもうみんな大きくなって、手はかからないけれど(これからお金はかかるけど…笑)、
子どもたちが保育園に通っていた頃、帰省するたびに「本気で沖縄に引き上げようかな」と思うくらい、子育てがしやすいと感じていました。
家族がいて、友達がいて、近所の人たちとも仲が良くて。
特に離島のような小さな島では、近所付き合いがとても濃くて深い。
ご近所との深いつながりが支える暮らし
私は2度、里帰り出産を経験していますが、そのときも本当に毎日誰かが遊びに来てくれました。
呼んでもいないのに笑。
夜中に海人の友達が魚を持ってきたり、急に飲みに来たり!
母が「今日はゆっくりできそうだからドラマ見よう〜」って言っていた夜にも、誰かがやって来て、結局みんなで飲む笑。
普通は、約束していないのにいきなり誰かが来るなんて考えられないですよね。
私が子どもの頃も、毎日誰かが遊びに来ていて、いつも賑やかでした。
だから今でも、みんなで集まってワイワイするのが大好きなんだと思います。
助け合いながら育てる島の子どもたち
以前、母に聞いたことがあるんです。
「毎日毎日、誰かが来て大変じゃない?」って。
それに加えて、近所の子が高校に入学したり、赤ちゃんが生まれたり、1歳の満さん祝いがあったり…
仕事仲間の子どもの結婚式だって、全部飲み会になる(笑)。
沖縄は都会よりもお金がかからないと言われるけれど、交際費はたぶん一番かかる!
それも含めて、「大変じゃない?」と母に聞くと、
「大変なときもあるけど、本当に困ったときに助けてくれるのは、近所の人や友達なんだよ」と答えてくれました。
なんだかそれを聞いて、すごく納得。
沖縄には「地域全体で子育てをしている」という温かさがある。
助けて、助けられて、そうやって支え合っている。
働いていても思う。沖縄では縦社会ではなく、横社会なのかも。
石垣島の子育て支援制度も充実
石垣島では、地域のつながりだけでなく、行政による子育て支援制度も整っています。
実際に暮らしてみると「制度+人のあたたかさ」の両方に支えられていると感じる場面が多い。
保育料の無償化:3歳〜5歳は無償、0〜2歳も条件により無償対象 子育て応援センター:親子イベント・育児相談・交流の場あり 一時預かり・病児保育:急な対応にも柔軟な制度 多子世帯への支援:3人目以降の保育料軽減、給付金 ひとり親家庭への支援:児童扶養手当や就労支援など
出産・子育て支援制度:妊娠・出産時にそれぞれ5万円、合計10万円分の現金またはクーポンを支給
など、このように地域だけでなく制度も子育てをしっかり支えてくれているのが石垣島の魅力です。
だが、石垣島には学校は高校までしかないので、ここもしっかり考えなければいけない。
これについてはまた別記事に書こうかな。
6. 今の暮らしと沖縄のあいだで感じること

公園で遊ぶ子どもたちの姿を見ているだけでも、のびのびと育っているのが伝わってきます。
もちろん、問題点もゼロではありませんが、それでも「幸福度」「満足度」がとても高いように感じます。
だから、島から帰ってくると、あっという間に日常に戻り、時間に追われて、
ふと「幸せってなんだろう」と考えてしまうこともある。
でも、私は今の暮らしにも満足しているし、
たまに帰るからこそ、より強く沖縄の良さを感じるのかもしれません。
7. 「いちゃりばちょーでー」一度会えば皆兄弟
沖縄には「いちゃりばちょーでー」という言葉があります。
意味は「一度会えば皆兄弟。仲良くしよう」
この言葉に、沖縄のあたたかさがぎゅっと詰まっている気がします。
穏やかな気候、人とのつながり、支え合いながら生きる心。
今年もまた、沖縄に帰るのが楽しみだ!
